
フリスビーを私はカメラマンと言う仕事柄、クライアントより、ファション写真から商品撮影まで、様々な撮影依頼を受けてきました。その中でも、幼児と犬や猫の撮影は、忍耐力が必要なため、大変厄介な仕事の部類に入ります。こちらの必死の演出も理解してくれません。ほとんどの場合、撮影時間が延び延びになり、約束したデートも反故する事になります。
そんな私が、6年前に犬や猫を専門に撮影するバウフォトスタジオを設立しました。広告写真やドッグショウ写真の、全ての規制を取り払う事によって、写しだされる犬や猫達は、美しく堂々としています。人が動物的感性を失ってゆく現実とは裏腹に、しっかりと身体の中に、野性味を包み込んでいます。犬や猫達が自由であるということで、本領を発揮してくれるのです。
写真を撮るためには道具であるカメラが必要です。しかし、カメラ付き携帯電話のおかげで、写真を撮ると言う行為が日常化する程お気軽になりました。カメラや写真が人と人とのコミュニケーションツールのように、飼い主と犬との関係も同様です。フリスビーをカメラに持ち替えて、『犬と一緒に遊びながら、撮影しましょう。書を捨てて、カメラを持って外へ出よう』です。
最後に、『ピントが合っている。ブレていない。そして画像として認識出来る。』これを最低限の約束事として、これから進めていきたいと思います。



いざ撮影と言うことで、『さぁ~撮るぞ。夕焼けはきれいだし、すすきが黄金色に染まっている。頼むから此所にいてくれ』と言う時に、あっちへうろうろ、こっちでうろうろ、結局撮れなかった。これは良くあることです。それを防ぐには、『お座り』『伏せ』『待て』の訓練を常日頃からするべきです。
『お座り』が出来れば、渋谷のハチ公と、
『伏せ』が出来れば、東京タワーの下にある『南極物語』のタロ・ジロと、
立ったまま『待て』が出来れば、上野の西郷さん、と一緒に写真が撮れます。
これを全てクリアーした暁には、我が犬を見る目も変わり、なんだか少し利口になったような、逞しくなったような、遠くを見つめ行く末を案じてるような、犬になります。きっと。
しかし、一番フォトジェニックな頃と言えば、生まれてから三ヶ月前後です。この頃にしつけは、無理があります。それで活躍するのが、日本の家事情なのです。家の中で一番狭い部屋に入れ、行動範囲を狭くすることが確実に撮影できます。
例えば、4畳半のフローリングに、クッションを一個~二個だけ、他に何もない状況を作って撮影すれば、私が使うスタジオと全く同じになります。
太陽の光が差し込む部屋であれば、もっとドラマチックになることでしょう。遊びには多少の準備が必要です。ちょいと荷物を部屋から出し、是非試して下さい。